関係者全員が納得できる
解決策を探り、
プロジェクトを成功に導く
私が在籍するFinancial Solutions Department第4グループでは、金融系のクライアントのシステム開発をサポートしています。私はグループマネージャーとして、メンバーの業務や成長を支援しながら、チーム全体の運営・マネジメントを担当しています。その一方で、プロジェクトマネージャーとしてお客様先で業務システムの開発に携わることも。現在は、社内情報の掲示・共有を目的としたポータルシステムの開発を、上流工程から下流工程まで一貫して担当しています。
仕事をする上で大切にしているのは、「アウトカム」にフォーカスする姿勢です。システム開発に携わっていると、つい成果物やタスクをゴールにしがちですが、本当に大切なのは、作ったものがどんな変化や成果を生むかということ。例えば手順書一つにしても、「手順書を作ること」が目的ではなく、それによって属人化を防ぎ、作業のばらつきを抑えて常に一定の品質を保つことが目的です。アウトカムにフォーカスすることで、成果物の質が一段階上がり、お客様との対話も“納品のための会話”から“目的達成のための共創”へと変わり、信頼という無形資産を積み重ねることにつながると考えています。
もう一つ、大切にしているのが「Win-Winの設計」です。大規模なシステム開発では、関わるチームや人数も多く、立場によって目指すゴールや利害が異なります。過去に担当した開発でも、アプリケーションのチームだけで100人ほどが関わり、さらに複数のベンダーが連携する体制でした。そこでは、コードを書く技術以上に、「どのような構成で全体が動くのか」「どこでリスクが生まれるのか」「誰とどんなタイミングで握っておくべきか」といった設計力や調整力が求められます。
現在はマネージャーとしてプロジェクトを牽引する立場になりましたが、自分や自分のチームだけでなく、他のチームにも役割があることを受け止め、関係者全員が納得できる解決策を探る姿勢を大切にしています。こうした他チームとの協力関係を丁寧に築いていくことで、プロジェクト全体が円滑に進みやすくなり、結果的により良い成果を生むと感じています。
強く、長く続くチームを
育てるために、
効率的・
効果的な働き方を追求
現在目指しているのは、「持続可能な強い組織」を育てることです。「システム開発」というと、かつては長時間働いて成果を出すことが当たり前という風潮がありましたが、今は働く人のワークライフバランスが重視される時代です。だからこそ、確かな成果を出しつつ、個々のメンバーの生活も守ることができる組織へと進化していく必要があると考えています。スポーツのトレーニングが日々進化しているように、組織運営においても再現性のある専門的なアプローチを取り入れ、より効率的かつ効果的な働き方を追求し、実践していきたいと思っています。
また、個々のメンバーが有機的に機能しながら、効率的に業務を遂行できる環境づくりにも注力しています。例えば、マネジメントの場面では、単に作業を指示するのではなく、「これをやることでどのようなメリットが生まれるのか」を一緒に考えることで、メンバーの成長を促しています。そうしたコミュニケーションをとる方がメンバー自身も納得感を持って取り組むことができ、自発的に動こうという意識が育まれます。何より、指導する側にとっても、無理にやらせるのではなく、成長を支援できることに大きな意義を感じています。
今後は、より一層「自律的かつ柔軟に動けるチームづくり」を目指し、仕組みやコミュニケーションの側面からも継続的に改善を進めていきたいと考えています。現場に根ざしたマネジメントを通じて、チームの力を最大限に引き出し、自らも成長を続けていきたいと思っています。
就職・転職活動中の方には、まずITに興味を持っていただけたらうれしいです。当社には未経験からでも挑戦できるフィールドがあり、多様な開発に関わるなかで自分に合った仕事を見つけられる環境が整っています。不安もあるかもしれませんが、私自身も学生の頃は、社会人になって何をするのか、どのように仕事を覚えていくのかまったく想像がつきませんでした。今では、一緒に働く仲間と支え合いながら、長く続けられるチームを目指して挑戦を続けています。興味がある方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。